ガンプラだと当たり前のスナップオンキットですが、艦船模型のスナップオンキットには興味ありませんか?
私は以前、スナップオンキットのちび丸艦隊を作ったことがありましたが、
「まぁお手軽さ重視のノンスケールモデルならありだよね」と斜に構えていました。
あれから2年。魔が差したのか、店頭にあったフジミの艦NEXTシリーズを手にしました。
軽巡多摩です。
果たしてスケールモデルをスナップオンキット化した長所はあるのでしょうか?
キット概要
実はこのキットの多摩は昭和19年の姿で(箱絵に書いてあります)、艦後部の主砲やカタパルトの替わりに高角砲や機銃が搭載されています。
開戦直後の水雷戦隊旗艦らしい姿を組みたい場合は同じシリーズの球磨がおすすめです。
それはさておき、箱を開封します。
パーツの色は軍艦色、艦底色、リノリウム甲板色、黒、ゴールドの計5色。
その他の色や絵柄は、リアルシールというアルミ箔のようなシールを貼ります。
パーツの色分けしてない部分にリアルシールを貼るのですが、紙のシールと比べると曲面への追従性が高いです。
組み立て
スナップオンキットなので、基本的に接着剤いらずです。
塗装不要なためにパーツの形も独特です。
例えば後部のシェルター甲板は、ノリウム甲板の赤茶色、その縁は軍艦色の別パーツ、とわかれていて、甲板上の細かな構造物は軍艦色パーツに成型されています。
モールドはかなり繊細で目を見張ります。
舷側装甲版の鋲まで再現されていました。
細かな甲板上の構造物は多くは成型済みなのですが、いくつかの構造物(主にキノコ型通風筒)は自分で取り付けます。
これが曲者。
ある程度力を入れて押し込まないと嵌らないし、かといってピンセットで力を入れるとパーツを飛ばしてしまいます。予備パーツがついていたのが幸いしました。
後部マストの雷撃信号灯も再現されていました。箱絵の写真で塗装されていたのでマネしてみました。
順調に組み立てていましたが……、両舷のボートを嵌める穴を空けるの忘れた!
でも大丈夫。一旦ばらして甲板裏から穴あけができました。
やり直しが簡単なのはスナップオンキットの利点です。
※穴を空けるのを忘れた理由は、ボートはオプションパーツ扱いになっていて、取説の最後に穴空け指示が書かれていたからです。
ちょっと反則ヽ(`Д´)ノプンプン。
さらに、機銃22基、通風筒23本からなるボーナスパーツもあるのですが、さすがにパスしました。
老眼の身には大変な苦行なのです……(´;ω;`)
塗装
塗装不要のキットなので、基本的にはスミ入れと錆の汚しのみです。
ただし、以下の細々としたところを塗装しました。
- スクリューシャフトと菊花紋章をゴールドで塗装
- 砲の波除キャンバスを白で塗装
- 後部マストの中間部を黒で塗装(雷撃信号灯の部分です)
- リアルシールはスミ入れのグレーを塗ってテカリを消した
完成
箱絵のミニチュアが箱の側面に印刷してあったので、切り取って組み立ててみました。
箱の角の部分にL字型プラ板を使用すると、十分な強度が得られます。
まとめ
今回、艦NEXTのスナップオンキットを組み立てました。
基本塗装いらず、接着剤いらずという事で気楽に組むことができました。
スケールモデルでもこのお気楽さは心地よかったです。
リアルシールを貼って、気に入らなかったら剥がして塗装すればよい、と割り切れるのが良いです。
また、スナップオンキットはパーツを外してやり直しが可能なのは大きな利点。
その一方、甲板上の小物は取付け穴がきつく、パーツを飛ばしやすいのは難点かな。
つかみやすいピンセットを使うのが良いのかなぁ。
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