WL旧キットを昔のガイドでディテールアップしてみた

ディスプレイモデル

時折中古ショップでウォーターライン(以下WL)シリーズの旧キットが売っています。

最新のキットと比べるとヒケが目立ったり、モールドにシャープさが欠けていたりと、どうしても見劣りします。

でも、当時の雑誌に紹介されているディテールアップをしたらどのくらい映えるでしょう?

この記事では、そんなWLの旧キットを昔の雑誌の記事を見てディテールアップしてみました。

材料

WLキット 古鷹の旧キット(No.59)はホビーオフで購入。錘のみ欠品でした。

キットの箱の内容物。チューブ入り接着剤が時代を感じさせます(使えませんでした)。

参照した雑誌

「丸スペシャル」 日本海軍艦艇シリーズNo.8 重巡古鷹・加古

1976年発刊です。今でも古本屋かヤフオクを探せばあるかも。

古鷹と加古実艦の解説(写真、プロフィール、活動年表など)と混じって模型の作成記事が載っていました。

キットの解説およびディテールアップを含む作り方のポイントが記されています。

この記事は連載第1回らしく、冒頭は「艦船模型を作る楽しさ」から。
本題のディテールアップのページ。糸張りは伸ばしランナーで、など古典的なテクニック。

脱線しますが丸スペシャルの記事を再編集したのが「軍艦メカ」シリーズです。模型作成記事こそありませんが、クラスごとに艦橋、主砲などパーツごとに詳しい説明が載っていて、模型作りの参考になります。


おおまかに作成

古いけれどもさすがはハセガワのキット。パーツ数は59種類と少なくサクサク組めます。

バリやパーツのずれは少なかったのですが、唯一カタパルトのパーツのずれがひどかったので、他キットのものを流用しました。

軍艦色はエアブラシ塗装で、その後のリノリウム甲板は手塗り。サクサクと作っていきます。

ディテールアップ

ある程度組み立てたところでディテールアップ開始。

と言っても、記事自体小規模なディテールアップの紹介にとどまります。

紹介されているのは以下の箇所でした。

主砲塔

・第二砲塔上に三脚アンテナを付ける……マイクロエース1/600大和の部品を流用。1/700より16%程大きいはずですが気にならないと思います

・砲身基部のキャンバスカバーを付ける……ラッカーパテで作る。はみ出し防止のためにテープでマスキングしました

・砲塔前部の照準孔を描く……描くのは無理だったので黒色デカールを切って作成

ディテールアップ済みの砲塔。照準孔の黒が強すぎたか。

艦首

・フェアリーダーの成型……0.3mmほど削って、オプションパーツの菊花紋章を接着

削ったフェアリーダーとファインモールドの菊花紋章(小)。

キャンバス

・キャンパス貼りの部分を白く塗装……艦橋側面の一部や探照灯台下部が該当します。その部分を汚れた白で塗装

艦橋の形状が写真と少し違う気がするんだが……こんな感じ?

煙突

・識別記号を塗装……作成記事には載ってなかったのですが、第1煙突に3本線を入れました。第6戦隊の3番艦の意味ですね。

 極細マスキングテープを貼ってエアブラシで塗りました。

よく見ると歪んでますが、まぁいいかと妥協

前部マスト

・前部マストに連掲灯用桁を付ける……上部ヤードから斜め上後方にV字型に2本追加する指示なのですが、本文の記事や写真に書いてないんだよなぁ。という事で不採用にしました。

航空機

・プロペラ(2枚羽根)を追加……0.1mmプラペーパーを短冊状に切って貼り付け

・機種及び塗装の変更……搭載機は年代によって違うそうですが、昭和16年当時だとキットのままで、94式水上偵察機が2機。

 ただし塗装は取説(カウルが黒、その他がシルバーの指示)とは異なり、上面は緑/茶色の迷彩、下面は明灰白色。

ディテールアップ後の94式水上偵察機。日の丸は別キットのデカールで。

ワイヤー張り

・デリック&マストのワイヤーを張る……最後にやりました。100均のヘアエクステンションが扱いやすいと思いましたが、それでも弛んでしまいました。技量不足に涙😢

そして完成

君川丸の時に作った簡易ジオラマに乗せてみました。

サイズが合ってませんが雰囲気はつかめるかと

ディテールアップした箇所が分かるように拡大。

船体前部。主砲塔のディテールアップもさることながら、艦橋や探照灯台のキャンバスの白が良いアクセントになりました。
船体後部。デリックが思ったより邪魔になってしまった。

ディテールアップした結果、良い感じの出来になりました。

少ない箇所でしたが要所を押さえたディテールアップで、古鷹に限らずほかのWLでも参考になると思いました。

現行版の古鷹はどこが改良されてるのか気になる方はこちらをどうぞ。


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