1/700 巡洋艦「モスクワ」被弾ジオラマ(トランぺッター)

ジオラマ

煙の表現のある海上ジオラマをもっと作ってみたいなぁと思っていた矢先に、予想外の出来事が起きました。

2022年4月14日のロシア巡洋艦モスクワの沈没です。

第2次大戦後最大の軍艦の戦没とのことで、大きな話題になりました。

ただ、2022年6月現在、ニュースサイトには沈没直前のわずかな画像しか出回っていませんでしたし、命中当時の状況も諸説ありました。

真相が明らかになるのは戦後でしょうと割り切り、今回はミサイル命中直後の姿の想像して作ってみました。

……まぁフィクションに近いかも。

キットについて

使用したキットはトランペッターの1/700ヴァリャーグです。

2022年5月当時、モスクワは売り切れだったのです

モスクワとヴァリャーグの目立つ違いは、レーダー、艦番号、救命いかだの位置くらい。

ヴァリャーグのキットにはモスクワのパーツも入っていたので(いわゆる箱替え製品)、この部分のみを替えて作成してみました。


組み立て

組み立て方はほぼマニュアル通りなのでさらっと。

自分的には形が出来てこないとテンションが上がらない方なので、一部組み立てては塗る、を繰り返しました。

ただこのキット、船体などの大きなパーツは問題ないですが、小さいパーツのずれがひどいです。

円筒形のキャプスタンは8の字型になっているし。甲板の変に目立つところに押しピン跡があるし。

我慢ならないパーツは別キットのパーツと交換、または溶きパテとプラ板を使った極小やすりで成形しました。

艦橋のデッキにあった押しピン跡を整形したところ。極小やすり(右)は1.2mmプラ板に600番サンドペーパーを両面テープで貼ったもの。

船体へのダメージ表現は、出回っている画像に合わせつつ、若干調整をしました。

・まず船体左舷中央部にミサイル命中による破口を2か所開けました。

3mmΦのピンバイスで穴を開けてデザインナイフで拡張。

素材がかなり厚いため思うような形になりませんでしたが、煙で隠れるので良しとします。

・その他の船体のダメージは少なめに。左舷後部の船体の亀裂だけにしました。

波の位置を合わせるため、作成中のジオラマに乗せてみたの図。

塗装

マニュアルの塗装指示に従い船体色と甲板色を調製します。

 船体色:フラットホワイト(XF-2)2:ダークシーグレー(XF-54)1

 甲板色:ブラウン(H7)1:ウッドブラウン(H37)1

この組み合わせだけでもロシア艦ぽさがぐっと増します。

今回は甲板は茶色1色で塗装しましたが、後々調べてみたら甲板の大部分は濃茶色だったらしい(;^_^A

ウエザリングは、ロシア艦なので錆を多少強めにし(Mrウエザリングカラー ステインブラウン)、火災による煤をわずかに付けました(エナメルつや消し黒)。


ジオラマ

ほぼ凪の穏やかな海面で、「モスクワ」は迎撃態勢を取れずに完全に奇襲を受けた状況としました。

爆発時の海面と煙はYoutubeの対艦ミサイル命中シーン(演習です)の動画を参考にしました。

1.海面の表現

海面ジオラマ作成過程の図。

①ダイソーの粘着テープ付きフェルトを貼り、船体の位置を決める。フェルトを貼るのは石粉ねんど(同じくダイソー)の張付きをよくするため。粘土の剥がれ防止のため、フェルトは縁ぴったりまで貼るのがお勧め。

②木工用ボンド(多用途)を塗り、その上から石粉ねんどを厚さ5~6mm位で盛り付け。

③粘土をあらかた盛り付けたら、船体を置いて位置を決めながら波の表現を付ける。付けたのは艦首波、艦尾の航跡波、爆発による衝撃波の3種類。粘土へらを使って盛り上げ、水を付けた指で均す……の繰り返しです。

船の波の立ち方は「ウオーターラインガイドブック」を参考にしました。


④粘土の乾燥後にエアブラシで塗装。塗料はインディブルー+つや消しブラックを少々で、混合比率を少しずつ変えて濃淡をつけました。

さらにつや消し白のドライブラシで波頭を塗装。

飛び散った破片が着水した小さな水しぶきは、つや消し白で点を描きます。一部は水柱を表現して、糸状の綿を木工用ボンド(多用途)で接着しました。

2.煙の表現

ミサイル2発が立て続けに命中した場面を想定し、1発目のきのこ雲が立ち上る傍らに2発目の爆炎を配置します。

きのこ雲などの丸っこい煙は、適当な大きさの綿にスプレーのりを吹きながら形を整えるとできます。


スプレーのりで丸めた綿の大きさを確認しているところ。

少々べたついて持ちづらいのが難点ですが、形がまとまるのでエアブラシで簡単に塗装できるようになります。

塗装後、きのこ雲の中に0.3mm真鍮線で支柱を入れました。

塗装後の綿をキノコ雲にするの図。真鍮線はやはり木工用ボンド(多用途)で接着しました。

さらに真鍮線を隠すように、爆炎周りの衝撃波や、水面付近に漂う煙を追加します。

周囲を漂う煙は不定形にするため、スプレーのりを塗らずに使用しました。

それぞれの綿を配置したの図。
裏面からみたの図。よい感じに支柱を隠せました。こちらから見ることは少ないかな?

完全に説明のためですが、ミサイルの飛跡を示す煙を追加しました。

綿を引き延ばし、両端に木工用ボンド(多用途)をわずかに付けて接着しました。

これで完成とします。

蛇足かなぁ?爆発の理由が一目瞭然になったかと思うのです。
艦首方向から見たの図。模型だといろんな方向から見られるのが良いですね。

まとめ

以上、ミサイル被弾直後の巡洋艦モスクワを作ってみました。

海面の塗装は前作と比べるとちょっと慣れた気がします。

煙の表現は、爆炎、きのこ雲、周囲を漂う煙と3つのバリエーションがあったものの、塗装が控え目の色になった感じがする。特に爆炎はもう少しビビッドにしても良かったかな、と思いました。

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