旧日本海軍の艦船の奇抜なアレンジで有名な中華メーカー・スヤタの「蒼穹の連合艦隊」シリーズ。その第3弾は航空機のキットです。
逆ガル+可変翼、口のように空いた爆弾倉、仮にも宇宙船なのにプロペラっぽい何か……違和感たっぷりのスタイルです。
しかもこのシリーズ初のスナップオンキット。中華メーカーのキットがどの位スナップオンできるのか、技術的にも興味があります。
スナップオンキット
結論から言うとごく小さいパーツ以外は接着剤なしで組み立て可能でした。
コックピット、胴体の組み立て
後席の爆撃手(※取説より)は後ろ向きです。後ろ向いて爆撃できるのか、すごい違和感です。実機の彗星の後席も後ろ向きのようですが、そちらは機銃射撃手のはず。
コクピットには細かい機器のデカールがいくつもあり、かなり神経を使いました。
作成したコクピットやエンジンを胴体への取付はストレスなく、適度にはめ込むだけで組みあがります。
風防を付ければ胴体は完成ですが、風防に付けるクリアパーツが少し外れやすいのは残念なところです。
プロペラ?の組み立て
宇宙船になぜプロペラが!?レーダーアンテナの一部とポジティブな解釈をしてみる。
中央のプロペラカバーに当たる部分にはフェーズドアレイレーダーのようなデカールを貼ります。ただしカバーのクリアパーツの色が濃くて全然みえません。
主翼の組み立て
上下が少々分かりにくいですが取説どおりに組み立てればOK。
唯一スナップオンできなかったのは主翼前端の灰色の爪っぽいパーツ。惜しいですね。
このパーツのみ流し込み接着剤で付けました。
主翼と尾翼を胴体に付け、ランディングギアを付けて完成です。
ちょこっと塗装
このキットは塗装なしの素組で組み立てる方針でしたが、機首の露出した機械部分のメカっぽが生きていないと思ったので、ここだけガンメタルで塗装します。
ちと目立ち過ぎな気がしますがチラ見せでアクセントが効いていると思います。
そして完成
この模型の全長は22.5cm、縮尺は1/48ですので実機の全長は10.8m。現代のジェット戦闘機と比べるとかなり小型です。
このキットはいくつかギミックがあって、少々楽しいキットになっています。
- キャノピーが開き、操縦士と爆撃手とご対面。(キャノピーの色が濃いため中が見えづらい)
- 爆弾倉は機首方向から開き、中には空対艦ミサイル「降魔」を2発収納。この構造だと、大気圏中だともげますね。
- 可変翼の角度が変えられる。変えられるのはSu-17と同様のように主翼の中ほどから。
- 胴体側面の機銃が可動
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