1/700 ひゅうが(アオシマ) 空母プラモのラジコン化

R/C化モデル

2023年もよろしくお願いします。

空母のプラモのラジコン(R/C)化は理由は下の2点で、戦艦等より難しいです。

  • 格納庫+飛行甲板があるため背が高く、トップヘビーになり転覆しやすい
  • 船体が細長く、左右のバランスがとりにくい
  • アングルドデッキだと左右非対称なのでなおさら左右のバランスがとりにくい

特に小さいキットだと浮力に余裕がなく難度が増します。

ミンスクの記事の再掲です。ご勘弁)

この記事では上記課題を克服して、なんとか1/700空母のキットをR/C化できたので紹介します。

なにがしかの参考になれば幸いです。

※この船は2009年頃に作成したものなので、もっと良い方法があるかもしれません。

材料

1/700ウオーターラインシリーズ ひゅうが(アオシマ):DDHですが空母という事にしてください

30cmシリーズ カールビンソン(ニチモ):サイズがほぼぴったり。今でもハードオフやネットオフにあるかも

エポキシパテ 軽量タイプ:水より軽く、バルジとして浮力の足しにします

水中用パテ:水より重く、錘を包んだり錘そのものとして使います

プラ製細ストロー:バルジの中に埋め込みます

既製品R/C船:R/Cメカを流用します




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空母独特の課題

冒頭の課題の解決法なのですが、一般的には重心を低くする、船幅を広くする、の2点になります。(原理の説明はこちら。復原力で説明されます)。

今回の製作でとった手段は①~③のとおりです。

①艦底またはその下に錘を付ける

 重心を下げるために船底に錘を付ける、もっと言うと船底の下に錘をぶら下げるとさらに安定になります。

ですので、艦底下に鉛板を水中用パテで覆って錘とし(重量17g)、プラ製のボルト&ナットで着脱式にしました。 

錘が外せるメリットは大きいです。ディスプレイ時にも困りません

②上部構造物の重量を減らす

飛行甲板の裏側を彫刻刀で削りました。かなりの労力でしたが僅か2g弱の減と雀の涙でした。コスパに合わない気がします。

③船幅を増やす(浮力も増加)

もともと全長30cmもない模型なので浮力が足りません。

ということでバルジを装着しました。ストローで中空にしたエポキシパテを両舷の水線下に貼り付けました。

バルジのサイズは長さ20cm、最大厚み8mm位です。

内部をお見せできないのが残念。必死だなwwwという感じのバルジです

R/Cメカ

R/C用のモーターと基板は既製品(パイレーツキッズ)のものを流用しました。

2個あるモーターのうち、1個はそのまま流用して艦底中央に装着。

もう1個のモーターは操舵のため手製の鉄芯入りコイルに付け替え、舵の方にはネオジム磁石を付けました。

通電しないときは磁石とコイルの鉄芯が引き合い、通電時は磁石が左右どちらかに振れて転舵する仕組み。

舵はキット付属の物よりかなり大きくしないと効きません。

舵の部分の拡大。スクリューシャフト直後にあるのが黒銅線を巻いたネジが操舵用のコイル。舵は高さ1.5cm×長さ2cm。

内部の全体像はこちらです。中身はスカスカなのですが、浮力が少ないためこれで精いっぱい。

内部の全体像。艦首からアンテナ線(黄色)、基盤、電池ボックス(単5×2)、モーター、プロペラシャフト、そして舵。アンテナ線は喫水線辺りを一周させています。

いざ、航走

必死の努力の結果、傾くことなく航走させることができました。

喫水は+5mmとかなり深くなってしまいましたがこれ以上の改良は行っていません。

艦首からの図。
スクリューを回して航走開始の図。水が透明なので分かりにくいですが、喫水線は5mm位オーバーしています。

速力はモーターが非力なだけに遅く、1m進むのに10秒くらいかかります。

舵も曲者で、スクリュー回転と操舵を同時にすると効きが悪いです(電圧降下に伴い舵の保持力が出ないためと思われ)。回頭はスクリューと舵、交互にボタンを連打して行うという独特な操作が必要です。

基盤の性能の問題になりますが、電波到達距離が短いため操縦性はいまいちです(よくノーコンになる)。

まとめ

以上、1/700ひゅうがのR/C化モデルの紹介でした。

以前紹介したミンスクと比べ小さいものの傾き等はなく、バランス上はまずまずな出来となりました。一方、喫水線下では好き放題やったお陰で、かなり悪い見栄えになりました。

次回やるとしたらもう少し大きなキットでやりたいところですが、どのように空母独特の課題を克服するか?見栄えとの兼ね合いはどうするか?悩みどころです。

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