1/400 ポンポン船ポチョムキン

ポンポン船ポチョムキン R/C化モデル

「濛々と黒煙を吐く戦艦模型を航走させたらカッコよくね?」という安直な発想からポンポン船蒸気機関を搭載した艦艇模型を作ることにしました。作るにあたり以下の要件を盛り込みました。

  • ポンポン船に相応しい古めかしい船にする
  • 後甲板にロウソクを入れる穴が開けられる船形を選ぶ (平甲板型または船央楼型。上部構造物が艦尾まで伸びていない艦)
  • ボイラーとR/Cメカの両方を積むため容量の大きい船体を選ぶ
  • 防火区画として内部に金属製の箱を入れられる(船央楼型が好ましい)
  • 目立たない所に通気口を開けられる

上記を満たすキットはないかとネット上で探し回った結果、白羽の矢が立ったのが1/400ポチョムキン(ARK models発売)でした。

メカの組み込み

このキットの船体の全長29cm。全長は30cmシリーズと同じくらいですが、全幅6cmと少し幅広でボイラーを搭載する余裕は十分にありました。

船体製作後に以下のメカを搭載しました。艦首から①R/Cカーの制御基板&バッテリー、②ステアリングメカ、③ボイラーと火皿、④舵です。

①と②は瞬足バギーというミニR/Cカー(今は絶版なので、類似品でよいと思います)の胴体を真っ二つにして搭載。マスキングテープで固定しているのが適当というかなんというか。②と④をつなげるため1.0mm真鍮線を使いました。曲げるのが容易でかつ適当な硬さがあります。

③はブリキのポンポン船から取り出したものを使用しました。船体に適当に穴を開けて配管を通しエポパテで固定しました。排煙が後ろに流れるようボイラーの後部が高くなるよう設置しています。

ボイラーの噴射口周りはこちら。改めて見直すと仕事が雑ですね。

防火区画としてアルミ板で作ったカバーを載せます。これも艦尾側を高くしています。ちなみに艦首側の下部は通気のため開けています。

舵④のアップはこちら。舵をストレスなく動かすため、真鍮線につながっているL字型部品(赤矢印)フォーク形に加工して舵側の部品を挟み込むようにしました。舵の向きの微調整は真鍮線を微妙に曲げて行います。

後甲板

オリジナルの後甲板に大穴を開けてしまうのは勿体ないので、コピーしたパーツを使おうと思い立ちました。プラスチック粘土「おゆまる」を使った方法です。

加熱で柔らかくなるプラスチック粘土「おゆまる」でパーツの型をとり、ポリパテでコピーしました。かなり大きいパーツですが、平らだったので何とかなりました。うまくコピーするポイントは、

  • お湯で温めた後、型を取る前によく湯を拭きとる
  • 型取りをするとき、おゆまるを真上から押し込み、隙間から空気を追い出すように広げる
  • ポリパテを流し込むとき、型を取ったモールドから空気を抜くようにポリパテを楊枝などで押し込む

コピー後、ロウソクを入れる穴兼排気口になる穴をエッチングソーで開けました。パテは割れやすいんで要注意。

完成

その他上部構造物を組み立てて完成。折れやすいので舷側のほとんどの副砲と前・後甲板のボートダビットは省略しました。舵が変に大きいのは噴射口が幾分下向きであることを考慮しました。

次回は航走の様子を紹介します。



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