ジオラマって簡単なもの以外は作ってなかったんですよね。
大して作りたくもない付属物の作成に時間をかけるのは面倒だな~と思ってました。
ところが、ジオラマ有りの作例を見ているうちに考えが変わってきました。
作品周囲の付属物でストーリーを付けられるのも面白いんじゃね、と。
そんなわけで今回は、ものぐさな私が海上ジオラマを作ってみました。
用意したもの
・ダイソーのディスプレイボックス(幅34cm×奥行10cm、段差無し):見かけた中ではこれが最大サイズ。定番商品ですね。
・石粉ねんど:1袋。いくつかのYoutube動画で使っていたので。
・木工用ボンド:後述しますがプラスチックも接着可の「多用途」がおすすめ。
・0.3mm真鍮線:飛行中の航空機の支柱に使います。
・1/700 空母龍驤(フジミのシーウエイモデル):今回の主役はこちら。他のキットでもよいのですが、ボックスのサイズ上正規空母や戦艦はきついかも。
・水性アクリル塗料:船体もジオラマもこれ一本で間に合わせました。
・ヘアエクステンション:いわゆるつけヅラ。ワイヤーに使います。
船体
このキットはホビーオフで800円で投げ売りされていたもの。
旧キットらしく、いたる所にバリ・ヒケ・押し出しピン跡がある、船体を加工しないと甲板が密着しない……などいろいろ問題のあるキットでした。
なのでサクッと作って失敗しても気にしない。
煙突上側のヒケは修正。パテで埋めたのちに筋をヘアエクステで復活させました。
煙突下側の大きなへこみは「目立たないからまぁいいや」と放っといたのは失敗で、下につける支柱がうまくつかなくなりました。
金型の劣化ならともかく、設計段階でエラーがあるのは勘弁してほしいです。
甲板
甲板は白色サーフェイサーを吹いた後に木甲板色で塗装。
このキットにはデカールがないので、甲板上の白線はマスキングで描くことにしました。
木板の色むらを再現するつもりで水溶性色鉛筆で線を引き、水を付けた筆で伸ばしました。
艦載機
キット付属の機体はゼロ戦・99艦爆が各4機、97艦攻が8機。そのうちゼロ戦3機と97艦攻8機を組み立てます。
特に97艦攻は塗装後に魚雷を付けました。といっても直径0.5mm位のプラ棒に色を塗っただけ。1/700スケールだと全長7mmほどです。
デカールはハセガワの別キットに付属してたものを使ったのですが、うまく剥がれないし、曲線になじまないし、油断するとマークセッターに溶けるしでもう散々。
ハセガワのデカールは固いことで有名だそうで。
マークセッターとマークソフターの量を最小限にし、馴染んだらすぐ綿棒で吸い取ることで何とか貼れました。
ジオラマ
本格的な海上ジオラマは今回が初めてでしたので、参考にした動画の見様見真似で作ってみました。作り方は、
①ディスプレイボックス台座の船体の乗る部分に、予めマジックなどで印をつけておく
(木ねじなどで止めて位置決めしておくとさらに良い)
②台座に木工用ボンドを塗り、その上に石粉ねんどを貼り付ける
③2,3日の乾燥後、台座のマスキングをはがす
④水性アクリル塗料で塗装
実は③の段階で粘土が反ってしまったので、剥がれた個所を「木工用ボンド 多用途」で止めました。初めから多用途の方が良かったかも。
参考にした動画ではスタイロフォームの上に木工用ボンド(通常のやつ)を塗ってたんで、台座の素材の違いでしょうね。
仕上げ
①まずは船体の墨入れ&ウエザリング。エナメル塗料の黒とダークグレーを混ぜて使い、黒の不自然さを和らげました。
②次いでマストのワイヤー張り。ダイソーのヘアエクステンションは良いですね。極細の銅線と比べるとコシがあって直線部分ならば適だと思う。
③続いて排煙の表現。綿をエアブラシで塗装の後、木工用ボンドで貼り付けました。
④最後に飛行中の航空機を木工用ボンドで止め、0.3mm真鍮線で空中に止めます。
ゼロ戦3機編隊を上空に、離陸直後の97艦攻1機を艦首直前に。
以上で完成としました。
まとめ
このジオラマはフタつきなので、ほこり除け+作品の破損防止にも良い感じです。
今まで空母というと赤城や信濃といった大型空母に目が行ってましたが、軽空母も独特な構造をしていて面白かったです。
特に龍驤は通路や機関銃座がこれでもかと張り出していて、さながら違法建築ですし。
艦載機が少なくても寂しくならないのも気に入りました。
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