艦船プラモのR/C化で思ったより悩むパーツがスクリューです。今回は、各キット付属のスクリューを航走用に使えるか否か?という観点でレビューし、使えるスクリューの調達方法を紹介します。
かつてモーターライズドモデルだったキット
かつて主流だったモーターライズドモデルには当然航走用スクリューがついてました。今はディスプレイモデルとして売っているキットでもそのスクリューのパーツが残っているものがあります。マイクロエースの1/600大和などはこのパターンです。
一つ問題があるとすれば使えるスクリューが1個しかついてないことです。
この1/600大和にはディスプレイ用のスクリューが4個ついているのですが、ピッチ角がなく推進力がない形状です。2軸以上にしたい場合は別の方法でスクリューを調達することになります。
同じく1/500さんふらわあもこのパターン。写真のスクリューは推進力が出るのか不安に思うサイズと形ですが、これも航走用です。
現行のディスプレイモデル
現行の艦船モデルほぼすべてディスプレイモデルですが、スクリューがきちんとした形状(ピッチ角が十分にあり、ブレードが広いこと)で、十分航走用に使えると思います。メーカーごとに比較しましょう。
まずピットロードのキットは1/350,1/700共に推進力のありそうなスクリューがついていました。ただし肉厚が薄いため航走させてるうちに破損しないか不安なところです。
外国メーカーでも、エレールのキットは1/400デュケーヌ、1/400ジャンバールともにきちんとした形状のスクリューで推進力はありそうです。ただしジャンバールは船体のサイズ(全長約62cm)に比べてスクリューが小さく推進力が不足するかもしれません。
ドイツレベルの1/300ドイツF122級のキットは、スキュードスクリューでピットロードより肉厚です。航走時にはこのくらいの方が壊れにくいと思います。
デフォルメされたモデルでも、フジミ「ちび丸艦隊」は推進力がありそうなスクリューがついていたのは収穫でした。しかも右巻き&左巻き合わせて4個と大盤振る舞いです。キットをウオーターラインモデルとして作ればスクリューを流用できますね。
昔のディスプレイモデル
国内海外メーカーともに推進力を考慮していないスクリューほとんどです。ブレードが小さい、ピッチ角がない等々で、このような場合はスクリューを自己調達するしかないです。
スクリューの調達方法
おもちゃのR/C船キットのスクリューを使うのも良い方法ですが、今回はスクリュー自体の調達に絞ります。
キット付属のスクリューが使えない場合や他のキットから流用できない場合は、私はタミヤ水中モーターのスクリューを使っています。直径20mmで、全長40~50cmクラスの模型なら1軸でも十分な推進力が出ます。
ただし、反対回りのスクリューがないため2軸の時は航走時に船が片方に傾きやすいのがネックです。
本来は右巻き&左巻き両方が揃えられるとよいのですが、扱っているところは少ないです。探した限りでは楽天市場のAYARDさんで各種扱っているようですので検討してみたらいかがでしょうか?
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