艦船プラモにモーターを組みこんで走るようにしたモーターライズドキット。
日本メーカーのラインナップからは随分昔になくなってしまったのですが、中華メーカーからは2000年位まで新規発売されていて、今も販売しています。
しかも現用艦や第1次大戦前後の艦などが発売されており、第2次大戦時の戦艦に食傷気味な人にもおすすめです。
というわけで今回は入手した中華製キット2種について紹介します。
1/350 タイコンデロガ(ミニホビーモデル)
言わずと知れたタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦の1番艦です。ミサイルランチャーがVLSに変更する前の初期型で、実艦は1984年就役、2004年に退役しました。
箱型の大きな上部構造物が特徴の本艦ですが、実際トップヘビーが懸念されており、3番艦以降はマストを4脚から3脚に変更するなどの改良がされています。
主な性能は以下のとおりです。
- 基準排水量6997t
- 全長172m
- 速力30+ノット
- 連装ミサイルランチャー×2(SAMとアスロック併用)
- ハープーンSSM4連装×2
- 5インチ単装砲×2
- 20mmCIWS×2
- 3連装短魚雷発射管×2
- ヘリコプター×2
キットについて
ミニホビーモデルはブランドで、メーカーはトランペッターのようです。
製造年は船体の刻印には1997年、箱の印刷には2020年とあるので、20年以上生産が続いている人気キットなのでしょう。
船体は全長47cm、全幅4.8cmとかなり細長いです。モーターは1基、ギアボックスを介してスクリュー2個を回すメカです。
某アマゾンのレビューで「左右でパーツの大きさが違うけど安いのが魅力」と酷評されてる本キットですが、モールドやパーツの精細さを見る限りまともそうに見えます。こればかりは組んでみないと分かりませんね。
……と箱の中の帯を見てみると、船底に単3電池6個を船底にくくり付けろとの表示が!
モーターライズドモデルとしては投げやりすぎです。
船底に錘をつけないと転覆必至のようなので、要検討ですね。
取説はこんな感じ。
組み立て方は絵を見ればわかるのですが、塗料の指定は漢字のみの表記なのでちんぷんかんぷんです。
1/150 中山艦(リー)
中山艦は、元々は永豊(えいほう)という名前の中華民国の砲艦で1913年に竣工しました(正確には清朝が発注)。1922から1924年にかけて孫文が乗り込んだことで有名になり、孫文の死後「中山」と改名されました(中山は孫文の号)。1938年に日本軍によって撃沈されましたが1997年にサルベージされ、武漢郊外で記念館となっています。
実はこの艦の建造元は日本で、現存する数少ない第1次大戦前の日本製の軍艦だとか。
主な性能は以下のとおりです。
- 常備排水量780t
- 全長65.8m
- 速力13.5ノット
- 10.2cm砲×1
- 4.7cm砲×4
- 3.7cm砲×2
キットについて
中山艦のキットは複数のメーカーから発売される程の人気商品だったようです。
このリーのキットは1997年発売のようで、実艦がサルベージされた直後の発売です。
中華名物のQC済の紙片と謎のカードが入ってました。
船体の全長44cm、幅6cm。前述の1/350タイコンデロガよりは若干幅広です。
このキットはモーター2個を使い別個にスクリューを回す形式。付属のモーターは、形こそFA-130と瓜二つなのですが、色は黒と赤のツートンカラー。超高速回転モデルなのでしょうか?
パーツのアップはこんな感じ。タイコンデロガと比べるとパーツの作りが甘いかも。
取説は中国語のみ。絵が入っているので組み立てに困らないと思います。
入手法
上記のキットは街の模型屋さんの通販サイトやヤフオクの業者アカウントから入手しました。詳細を知りたい方はコメントからどうぞ。
コメント