デカールが添付されてなかったので自作してみた

商品レビュー

レトロキットを買ったときに困る事の1つ、それはデカールです。

そもそも添付されていない、添付されたデカールが劣化してて使えない……など、悩みは尽きません。

最近ハードオフで買った1/100コンバットプレーンシリーズのA-6イントルーダー※にも、デカールが添付されてませんでした。 

※ランナーの刻印によると1969年製だそうです( ゚Д゚)

塗装までしたものの、なんかのっぺりとして物足りないですねぇ。

塗装まで終わったイントルーダーの図。艦船模型ならばデカールなしでも見栄えがするのですが……(´・ω・`)

「デカールがなければ自作すればいいじゃない……」と耳元で悪魔がささやきます。

という事で今回は、自作デカール作成キットを使ってみました。

デカールシール

今回使ってみたグッズは「自分で作る!デカールシール」(A-one)です。


サイズははがき大(約15cm×10cm)、印刷シートと糊フィルムが各2枚入っていて、1組単位で使いきりです。

中身。左から表紙、印刷シート、糊フィルム、取説。

取説に従って実際に使ってみました。

1.印刷シートに絵柄を左右逆にして印刷する

 印刷設定で左右反転モードを選ぶか、ペイントの左右反転機能を使えばできると思います。

 絵柄が左右対称ならばそのまま印刷してもOKです。

印刷例。左右反転に印刷しています。失敗に備えて3パターンも印刷してしまいました。

2.インクをドライヤーで乾かす

 ドライヤーで1分以上、自然乾燥なら半日以上必要だそうです。べたつきがなくなるまでドライヤーで念入りに乾かします。

3.糊フィルムを印刷面に貼り、よく圧着する

 糊フィルムは丈夫な素材なので、上から思う存分圧着します。作業シートの上で軍手でよくこすりつけました。

4.印刷した絵柄を切り抜く

 印刷した絵柄を切り抜きます。

絵柄の周囲の余白は多めに取っておくほうが無難です。

絵柄ぎりぎりにしてしまうと、7の台紙をはがすときの水でにじみやすくなります。

この時点でのデカールシールの構造はこちらになります。

この時点での図解。模型に貼るとデカールシール(青色)が外側になります。

1で絵柄を左右反転で印刷したのは、模型に貼付後は台紙の裏側から絵柄を見ることになるからです。

5.糊フィルムのフィルムをはがす

 ピンセットなどを使ってフィルムを剥がします。露出した面は粘着力が強く、思った以上に扱いづらいので注意。

6.貼りたい場所に接着する

 接着時に隙間が入らないように軽くこすって固定します。

 曲面部分に貼る場合は綿棒などで押し付けていくと上手くいきます(このキットだとエンジン吸気口部)。

7.台紙を水でぬらす

 台紙をできるだけ少量の水で湿らせます。水が多いと絵柄がにじむ原因になります。

スポイトで様子を見ながら1滴づつ垂らす。下の絵柄が透けて見えるくらいが目安。

8.紙を滑らせて剥がす

 デカールの端がちょっとめくれることがあるので、様子を見ながら少しずつ剥がします。デカールが乾くまで粘着性があるので放置します。

 貼った後はこんな感じです。

デカールシールを張り終わったの図。
斜め前方から。
機首の拡大。キャノピー下の赤い三角は別キットのデカール。比べちゃいけないがメーカー品はクオリティが違う……
垂直尾翼の拡大図。マゼンタ色のにじみが出来てしまいました。

貼った後のデカールにはマット地のようなテカリがあります。上からつや消しクリアーを塗ると抑えられると思います。

使った感想

自分が望んだ絵柄を貼り付けられるのは良いと思いました。

ただ、気になったのは絵柄のシャープさ。

シャープな絵を出力するためには元絵の解像度が重要と痛感しました。

今回のデカールの元絵は533×800ピクセルなので、かなり粗かったのは反省点です。

高解像度の絵柄を用意するか、シャープでなくても大きな絵柄をガッツリ描くといいのかもしれません。

最後に色にじみなくデカールを貼るコツを挙げておきます。

・絵柄を切り抜くときに縁を広く取る

・モールドの上に貼らない

・少量の水で台紙を剥がす

・黒い文字はカラー設定でなく白黒設定で印刷する(カラー設定の黒は黄、マゼンタ、シアンの3色混合のため)

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